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世界史の極意 佐藤優

・現下の国際情勢が、どのような歴史を積み重ねを経て成立しているのかを正確に認識し、
状況を見通す必要がある。ビジネスパーソンには過去に起きたことのアナロジー(類比)に
よって、現在の出来事を考えるセンスが必要になる。

・アナロジー(類比)とは、似ている事物を結びつけて考えることです。
 アナロジー思考がなぜ重要なのか。未知の出来事に遭遇したときでも、この思考法が
 身についていれば、この状況は過去に経験したあの状況とそっくりと対象を冷静に分析
 することができる。

・優れた作家や著述家はたくみなアナロジーで物事を解説し、新しい理解の地平を開いた。
 アナロジー的思考を養うには、説明スキルを向上させる効果を持つ。

・アナロジカルに歴史を見るとは、いま自分が置かれている状況を、別の時代、別の場所
 に生じた別の状況との類比に基づいて理解するということです。こうしたアナロジー的
 思考は論理では読み解けない、非常に複雑な出来事を前にどう行動するか考えること
 に役立つ。

本書は「資本主義と帝国主義」「民族主義とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」という
3つをテーマにしている。

1章 多極化する世界を読み解く極意

・16世紀以降、資本主義は、重商主義→自由主義→帝国主義(独占資本主義)
 →国家独占資本主義→新自由主義と変遷してきた。

・帝国主義はこうして生まれた。

①資本の集積と集中によって、寡占(独占)が出現すること。
 重化学工業の発達により巨大な企業が誕生して国家に影響を与えるようになる。
 国家も外国との関係において自国の資本を保護するようになる。

②産業資本と金融資本が結び付きで、金融資本の優位がもたらされること。

③商品輸出と区別された資本輸出が重要になること。

④多国籍企業が形成され、国境の制約から生じる資本間の軋轢を回避すること。

⑤主要国による勢力圏の分割が完了していること。

・社会主義が資本主義の自己変革を促した。福祉政策や失業対策などに目を向ける
 ようになった。そして福祉国家の行き詰まりから新自由主義が生まれてくる。

・覇権国家の弱体化が帝国主義を準備する。

・新・旧帝国主義の違い。旧帝国主義は軍備拡大と植民地獲得と求めた。新帝国主義は
 植民地はコストが高いため求めない。全面戦争も共倒れがあるので避ける。
 ただし、外部からの搾取と収奪により生き残りを図るという帝国主義の本質や行動様式
 は変わらない。帝国主義国は相手国の立場を考えずに最大限の要求を突きつけます。

・グローバル化の果てに国家機能は強化される。
 国家の生存本能から、グローバル化は自らの存立基盤を危うくする。グローバル資本主義
 が強くなりすぎると国家の徴税機能が弱体化するからである。

資本主義の本質を歴史に探る。

・全ては労働力の商品化から。

・恐慌は資本の過剰から起こる。

・帝国主義時代は異なる2つのベクトルが働く。
 1つはグローバル化。もう一つは国家機能の強化。

2章 民族問題を読み解く極意

・ウエストファリア条約によって主権国家のシステムは成立した。

・近代的なネイションは1789年のフランス革命によって誕生する。

・アンダーソン 想像の共同体。原初主義と道具主義。
 原書主義とは日本民族は2600年続いているとか、中国民族5000年続いているなど
 民族には根拠となる源が具体的にあるという実体主義的な考え方。
 具体的には言語、血筋、地域、経済生活、宗教、文化的共通性。
 道具主義は民族はエリートたちによって創られるという考え方。
 国民というのはイメージとして描かれた想像の政治的共同体。

・標準語は出版資本主義の力によって広がる。

・公定ナショナリズム 上からのナショナリズム。言語の押し付けなど。

・産業化によって流動化した人々のなかに生まれていく同質性がナショナリズムの
 苗床になる。ゲルナーのナショナリズム論。

・エトニは民族意識が生まれた後、歴史的な根拠として事後的に発見される。

3章 宗教紛争を読み解く極意

・イスラム原理主義はプレモダン(全近代主義)の理想を追求することで、近代が
 もたらした社会問題を解決しようとした。

・宗教改革の本質は復古維新運動。

・啓蒙から目をそらしたアメリカ。

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