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吉田松陰が復活する 宮崎正弘

・一般的知識は狭い書斎で書籍を読めば理解できるが、読書による博学は思考の枠を広げず
単に博学を弄ぶに過ぎない。あちこちを旅行し何かを得る。常に動き、活きて思索を広げれば
機会を得る。弾みがつく。感動によってまた躍動の機が得られるであろう。旅こそ感動の機会
であり、人生の利益となる。

・吉田松陰に影響を与えた三人は山鹿素行、佐藤一斎、佐久間象山である。
北畠親房、本居宣長の系譜から儒学の流れをくんだ陽明学が勃興し、熊沢番山
 大塩平八郎、山鹿素行の流れがある。

・吉田松陰は近代日本の源流的思想である。明治維新の志士たちに行動指針を示し、先駆けた実践家である。

・儒学全盛の江戸時代も後期は朱子学を批判する陽明学が巷間に広がり、伝統回帰の国学も興隆を極めた。

・赤穂浪士は山鹿流兵法の忠義の実現、基底にある陽明学と朱子学との思想的な対立があった。

・大塩平八郎の乱は認識と行動を一致させる陽明学が原動になっている。

・朱子学は林羅山により幕府の御用学問の地位を得た。林大学頭が歴代朱子学をとなえた。
 
・徳川幕府が必要とした道徳律は、戦国戦乱という秩序無視、乱倫、価値紊乱の時代を深く反省し、
 世の中の安泰と長い平和を求める需要と雰囲気の下で身分制度の確立と武士道の鼓舞、厳格な気風
 が重視されるようになり、幕府安定に欠かせず朱子学は都合がよかった。

・陽明学は一度も幕府公認にはならなかった。
 知行合一は武士道の作法であり、武士道というプリズムを通した日本的な解釈である。
 中国のそれとは全く違う。


・尊王攘夷運動、思想的に言えば山鹿素行の万世一系、神州日本の魂。もともとは徳川幕府倒幕の
 源流は水戸藩の大日本史の皇国史観である。

・吉田松陰の思想的な背景、成熟、その完成の道のりをたどると、出発点は山鹿素行の兵学だった。
 山鹿流兵法と中朝事実で素行が唱えた万世一系と日本は神の国という歴史観である。

・松陰は水戸遊学中に会沢正志斎のもとに通いつめた。
 新論の影響と水戸学の大日本史の影響を大きく受けた。

・草莽崛起とは、幕府が外国船を前にしておろおろとした無様さを見るにつけ、徳川幕府への怒りを
 感じ、他の藩から志士が突出しても長州藩には人がいない。外で崛起し長州藩を救わなければ
 ならない。

・吉田松陰の命題は至誠である。至誠にして動かざる者はなし。

・吉田松陰の思想は軍人精神に昇華した。
 松陰が重んじたモラルは武士道である。

・武士道とは死ぬことと見つけたり。
 すぐ死ねということではなく、日頃、死を常に覚悟して今を大切にせよ。
 そして生き恥を晒すな。

・山鹿素行 武士とは

武士として自覚を固める

意思を的確にする。

徳を練り、万能を磨く。

行為の善悪を省みて威厳を正す。

日頃の行為を慎むこと。

○吉田松陰以前

吉田松陰以前の日本の思想的状況の源流は古事記、日本書紀に求められる。

万世一系の天皇を初めて歴史的叙述とした体系化したのは北畠親房の神皇正統記である。
そのもとにあるのは、聖徳太子、和気清麻呂、菅原道真、楠木正成である。

維新の語彙を最初に使ったのは横井小楠である。

佐藤一斎 言志四録は言志録、言志後録、言志晩録、言志耋録の四書を総称したものである。

佐藤一斎の弟子は佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山、横井小楠。
山田方谷の弟子が河井継之助、佐久間象山の弟子が勝海舟、小林虎三郎、坂本龍馬、吉田松陰、山本覚馬
さらに吉田松陰の弟子は木戸孝允、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋。
明治維新人脈総覧図になる。

・従来の吉田松陰論で著しくかけているのは情報、インテリジェンス戦争に関しての議論である。

・日本人がインテリジェンスの意味を理解できなくなった元凶はGHQの占領政策にあり、日本に
 武士道を復活させない。これに便乗した左翼マスコミと日教組の画策によって吉田松陰は歴史教科書
 から消えた。

・吉田松陰は兵学者であり、軍事戦略な発想のもと、国家100年の大計を考えていた。
 吉田松陰は孫子の理解者であった。松陰は孫子の間諜の重要性を認識しており
 国家が死ぬか生きるかは全て情報戦争にあり、的確な情報を素早く入手するばかりか
 それを正しく分析し、こちらの武器として情報心理戦を戦うとした。

・敵情を知り、己の実力を客観的に比較できなければ戦争の勝利はない。
 敵情を知るにはスパイを用いることである。

 





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人はなぜ勉強するのか 千秋の人 吉田松陰 岩橋文吉

人はなぜ勉強するのでしょうか。
聞くということは、その人の実人生における運命を賭けた行動の選択を
迫られることである。そして人の行動の選択に対して、なぜそうするのか
その理由を問うことになる。

その問は自らの心の内面に向かって問うことになるから、聞くということは
自らの魂の奥底の声を聞くことにもなる。

聞いて欲しい声はあなたの内なる天性の声、天から授かったかけがえのない
あなた独特の持ち味。それがなんであるかじっくりと聞いて欲しい。
もう一つは、自分の天性を少年時代から青年時代にかけて100%発揮して
我が国の明治維新の先駆けとなり、ついに千秋の人(千年名を残す人)となった
吉田松陰の生涯と心血を注いだ勉学の実態をじっくり聞いて欲しい。
天性の声と吉田松陰の声をじっくり聞いて、人はなぜ勉強するのかとの
基本的な問いに対する答えを出す。

1.人生をデザインする

たったひとりしかいないあなたが、あなた自身のためにぜひ実現したい願望、それが
あなたの夢です。夢があるからこそ、その夢を実現したいがためにいろいろなことを
勉強するのです。

その夢を実現して、自己実現の喜びを味わうとき、あなたは生きがいを感じたり嬉しい
と思う。あなたには他の人にはない独特の尊い持ち味が与えられているということ。

・自分探し(卓越性の発見)

持ち味、自分探しをするにはありとあらゆることを試してみることが大切である。
そうすることによって得意分野、好きな分野がどこにあるのかがわかってくる。
中途半端なぶつかり方では中途半端にしかわからない。
そしてそれが見つかったのなら、その分野で卓越した状態まで高める努力をする。
そこまでいけば、平等に人間として尊敬に値する立派な価値を持つことになる。

全ての人が各自その持ち味を発揮して、人類文化の各分野において、それぞれ
卓越した状態まで自己を高めて自己実現を成し遂げるという、民主社会の卓越性
の理想なのです。卓越性の追求こそ、自分探しの正答であり、生きがいある幸福
な人生への道である。

・自分探し(社会性)

自分探しにはもう一つ道があって、他人との社会的な関係の中での自分探しである。
人間関係をたくさん作ることで、社会性を身につけていく。
それをしないと、独りよがりの自己中心的な人間になったり、他人への思いやりに欠け
他人の意見を聞き入れないから、他人とうまく付き合えない悩みが生まれる。

・話し合いと役割取得(自己訓練)

前述の社会性のなさを改善するには、家族や学校のホームルームなど基礎集団における
話し合い活動で、もう一つは、集団の中で何らかの役割を取得する係(委員)活動です。

基礎集団での話し合い活動により、自分の考えや意見が他人と同じか、異なるか
自分の主張が受容されるか、拒否されるかがわかり、ひとりよがりの自己中心的な考え
では通用しないこと、集団の共通の目的たっせいのために意見をまとめて協力体制を
つくらなければならないこと、などを思い知らされる。

自分はその集団にどう位置づけられているのか、自分自身の考えや気持ちを集団との
関係において整理して、切実に自分さがしの自己訓練をする。

その社会や集団が成り立つためには公的な役割がなくてはならないので、民主的
ルールに従った手続きで成員がその役割を担当することになります。
民主的な手続きで役割を取得したからには、社会や集団の全体としての公なる
ものに対してその役割を果たす厳粛な責任がある。

自分のかけがえのない尊い持ち味を見つけてそれを鍛錬し、卓越した状態
まで高める卓越性の追求の志と、人々みんなの公共の幸せのために進んで
役割取得する普遍的な自己実現の志とが、わが志においてひとつに結びつく
これを立志という。

つまり立志とは自分の持ち味を発揮することが、世の中の人のために役立つという
自分独特の道を見つけ、その道に志すことにほかならない。

人生の深いところ、すなわち自分探しの苦労をして、精神的、道徳的に自己を確立
して太い根を下ろしている人は、人生の艱難に耐えて生き抜くことができる。

自分探しによる人生設計の生涯学習の道は決して安易でも平坦でもない。
天が各人にかけがえのない尊い持ち味を授けてくれていると信じても、その
持ち味はどんなものか全体像が明らかになっていない。
興味や関心のあり方などわずかに天与の手がかりを頼りにちょうど自転車の
ライトの光を頼りにするように、苦しみ迷いながら試行錯誤を繰り返し、求め
続けながら倦まず弛まず自分探しの道をたどる。

倦まず弛まず求め続ける能力はどこから出てくるかを自覚することです。
その底力とは、天は必ず自分にかけがえのない尊い持ち味を与えてくださっている
と信ずる信念から生まれてくる。

・松陰はどんな人でも真実な人生を生きるために学問、勉学をすべきであるとした。
 その主張は、天が各人に授けた天性を確信し、これを尊重することに基づいていた。

・人間の力には限界があり、人それぞれに能力の違いがあり、人の個性は異なる。



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