FC2ブログ

日本人に宗教はいらない

日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)
(2014/02/08)
ネルケ無方

商品詳細を見る


ドイツ人の著者は兵庫県の禅寺の住職をしている。
非常にわかりやすい文章で日本人の宗教観について書いている。

曹洞宗の開祖である道元禅師は座禅だけでなく日常生活も大事
であると説いています。料理や掃除の作法からトイレの使い方まで
生きていく上での実践に重きを置いています。
この日常生活の実践を身を持って行っているのが日本人であると
著者は指摘しています。

日本人は仏教の説く無常観に深く影響されてきた。
震災など何か悪いことがあったとしても仕方がないと受け止めている。
仏教には一切皆苦、諸行無常、諸法無我の三法印と涅槃寂静を加えた
四法印という4つの仏法がある。

一切皆苦はこの世は思う通りにならないという教え。

諸行無常とはこの世に存在する全ては移り変わっていき、つかみえる
ものなどないという教え。

諸法無我とは永遠、不変な本性である我(物事の核となる実体)がない
という教え。

涅槃寂静とは、物足りようという思いを手放して、いまここに落ち着く
ことこそ涅槃であるという教え。

仏教とは生きる教えである。

八大人覚 大人としての自覚と実践について

1.少欲(執着しない)

2.知足(手放す)

3.楽寂静(よそ見しない)

4.僅精進(いつも自分のアタマで考える)

5.不忘念(観じ続ける)

6.修禅定(集中する)

7.修智慧(実践しながら生きる)

8.不戯論(言葉にとらわれない)

日本人の仏教は先祖崇拝が強い。
浄土宗、浄土真宗では亡くなった瞬間に阿弥陀さんが
極楽浄土へ連れて行ってくれる。極楽往生はどの宗派
も口にする。往生しているのにご先祖様が帰ってくる
という言葉をよく口にする。ご先祖様が見守っている。
先祖によって神とつながっている、先祖とのつながり
こそが永遠の命なのかもしれない。ここから和の精神
が生まれたというのが著者の見解だ。

日本のキリスト教徒は1%。日本にキリスト教が普及
しないのはなぜか?それは天皇の存在が大きい。
天皇=ローマ法王という存在が古代からあるからだ
という見方が面白かったですし、説得力がありました。

・日常生活で役立つ禅の教え

・孤独で当たり前
 仏教は人は独りで生まれ、自分が背負っている苦しみ
 を誰も代わりに背負うことはできないとしている。
 人は孤独であたりまえなのだ。

 結婚して子供がいる場合でも自分の心を100%理解して
 くれる対象にはなりえない。絆といっても、一心同体の関係
 を期待してはいけない。つながりたい人は、どこか自分の
 こころを100%理解してくれる人がいると思うから孤独が
 増す。

 自分を100%理解して欲しい、相手を100%理解しなければ
 ならないという過度な要求を自他にかけずに、相手を理解できる
 ところまで理解する努力をしてみる。話し手になり、聞き手にもなる。
 その気持ちのバランスが大切になる。

・放てば手に満てり
 欲や執着を手放したとき大切なものが手に入るという意味。
 孤独と同じように幸せではないのが当たり前なのだ。
 お腹いっぱいでは人間として困るのだ。ハングリーという感覚は
 健康な証拠である。
 
・楽しみを目的にしない
 楽しみたいという目的を置くと、いつまでたっても満たされない。
 楽しむことを忘れてまずは一生懸命になる。
 ここにある現実を受け止め、執着を捨て、ただ生きる。

・夢はプレッシャーである。

・中道の教え
 一方のベクトルだけでなく、二方向目のベクトルを加えると
 二次元の相対する考え方を示すことができる。
 三方向目のベクトルもある。企業は利益をあげる。利益のみ
 を追求するのではなく、社会責任もあるし、従業員の幸せ
 もある。要はバランスをとることを学ぶことが大切である。

将来に不安を感じることがむしろ健全である。
楽観的に大丈夫だと思っているより、大丈夫かと不安に思って
いることの方がむしろ健全である。

もっと禅の考え方を掘り下げてみたいと思った著作である。
スポンサーサイト



スタンフォードの人生観が変わる特別講義

スタンフォードの人生観が変わる特別講義 あなたのなかに、全世界があるスタンフォードの人生観が変わる特別講義 あなたのなかに、全世界がある
(2013/05/15)
J・クリシュナムルティ

商品詳細を見る


インドの宗教指導者が米国スタンフォード大学で行った講演の本です。
精神世界について語っているのですが、なかなかそういう思想、哲学の
知識が乏しいので、半分も理解できませんでした。

・重要なのは誰かについていくことではなく、自分自身を理解することです。
 あなたの努力も恐怖もなく、いかなる意味での制約もなく自分の中に
 入っていき、本当に奥深くまで調べていけば、驚くべきものを見出すでしょう。

禅問答のようで何がなんだかよくわかりません。
確かに自分自身を理解するというのは難解だというのはわかりますが。

・自分自身のなかに世界全体があるのです。
 そして、それをどうみるのか、どう学び取るのかを知れば
 扉はそこにあり、その鍵はあなたの手の中にあります。
 この世の誰ひとりとして、あなたにその鍵や、開けるための扉を
 与えてくれる人はいません。あなた自身を除いては。

自分自身のことは自分自身への問いかけなくしては知りえない
ということでしょうか。わかったような、わからないような。

気になったフレーズを少々。

私たちは自分たちの周りに線を引きます。
私を囲む円があr、あなたを囲む円がある。
家族、国、宗教的信条や教義であれ、それら円は私たちを
分け隔てます。私たちは決して円の外へ出ていきませんし、
それを越えて外を見ることもありません。
自分の小さな円を離れて、他人を囲む円や壁を見つけるのが
怖いのです。そこで始まるのが恐怖の全行程、その構造、その
性質だと思います。

人は自分の周りに壁を築き、様々な方式、概念、言葉や信念
などで、私的な世界を慎重に囲い込みます。
この分離は様々な神経症的な行動を生み出すだけでなく
実に多くの葛藤も引き起こします。
概念によってつくられた抵抗が絶えず存在し続ける。

精神を条件付から自由にする。

恐怖は自由を破壊する。
私たちが見るのは、私と私でないもの、私たちと彼らという方式
であり、私たちはその背後で生き、それが恐怖を生み出す。
この恐怖の全容、全体的な恐怖を気づくことができれば、個々の
恐怖を理解することができる。恐怖に対する問いの全体を理解
していなければ、個々のちっぽけな恐怖を理解しようとしても
意味がない。

恐怖はあらゆる思考を歪めます。
自分の中にあるあらゆる恐怖は、あらゆる関係を壊してしまいます。

恐怖は人生の始まりから終わりまで続く。
世論を恐れ、うまく成功できないことを恐れ、孤独を恐れ、愛されない
ことを恐れ、そして自分をあるべき英雄像と比較して恐怖を増大
させます。この恐怖は精神の表面にあるのではなく、奥深くまで
入り込みます。

抵抗、分離、分裂の壁は思考のメカニズムによって生じる。

恐怖、苦痛、快楽は思考の産物である。
思考は記憶、経験、知識から生まれる。
そしてそれはいつも古く、自由ではない。

問題を見つめることの中に答えがある。
自分の固定観念、自分の考え、意見、判断を疑うのです。

人は自分を関係のなかでのみ観察することができる。
いまここにあるものをありのままにみることが大切である。

プロフィール

FC2USER934313IYM

Author:FC2USER934313IYM
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR