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資本主義の極意 佐藤優

この本はマルクスの資本論の論理とマルクス経済学者である
宇野弘蔵の経済学に依拠して議論を展開している。
まずマルクス経済学とマルクス主義経済学の違いを押さえます。
マルクス主義経済学は資本主義を打倒し、共産主義革命を
起こすことを目的として組み立てられた経済学なのに対して
マルクス経済学は資本主義の内在論理を解き明かす学問である。

資本主義の起源は労働力の商品化である。
資本主義とは商品経済が社会全体をすっぽり覆っているような
社会であり、労働力の商品化が起きて資本主義というシステム
が回りだす。労働力の商品化は身分的な制約や土地への拘束
から離れて自由に移動できる。自分の土地と生産手段を持って
いないという二重の自由があることで起こる。

また賃金は以下の3点によって決まる。1ヶ月働けるだけの体力
を維持できるお金、労働者階級を再生産できるお金(家族を持つ)
科学技術などの進歩に合わせた自己教育のお金。同時に利益を
ださなければならないので資本家は少しでも搾取を強めて利益を
出そうとする。

15世紀~16世紀のイギリスにおけるエンクロージャー。寒冷化に
より羊毛の需要が増えたことで、領主や地主が農民を追い出して
羊を飼いだした。これが労働力の商品化です。日本においては
地租改正です。地租改正は課税基準を収穫高から地価に変えた
ことである。3%の税率は重く農民が農業をやめたり、小作農に
なったり農民層の分解が起きたがエンクロージャーほどでは
なく中途半端に終わった。

日本の資本主義は国家が主導したという点が重要な要素に
なっている。イギリスの場合は資本家が工場を建てたが、日本の
場合は鉱山、製鉄所、造船所、交通、通信の整備など全てが
国が主導した。民間には資金や技術がなかったからです。

ここで大隈内閣による殖産興業によるインフレ政策から、松方内閣
によるデフレ政策が行われたことで、自作農が没落した。
中小農民の都市への流入が始まった。(労働力の商品化)
三井や三菱へ官営事業が払い下げられ、1880年代には会社設立
ブームが起きます。鉄道や紡績などの分野で株式会社が次々と誕生。
没落農民から土地を買い集めた寄生地主がそれらの会社へ投資します。

宇野経済学では恐慌は賃金が高くなると利潤が下がる。つまり生産設備
と違って労働力には限界がある。賃金が高くなりすぎると儲ける先がなく
なる。量を売ったことで利益を確保しようとすると余計利益がでなくなる。
そこから生まれてくるのが恐慌である。

宇野経済学の段階論。段階論は経済政策として論じられる。
段階論は資本主義に対する国家の介入に着目した理論である。
重商主義、自由主義、帝国主義という資本主義の発展段階ごとの特徴
に注目する。重商主義は国家が商工業を育成し、貿易を振興する。
スペイン・ポルトガルが例である。重商主義が機能しなくなって自由主義
になる。重商主義のために規制をとっぱらう。イギリスが例である。
そして19世紀になる純粋な資本主義に国家が介入する。株式資本と
資本輸出を中心とする帝国主義です。その例がドイツです。

重商主義の主役は商人資本である。資本の蓄積は生産外部である。
自由主義の主役は産業資本である。産業資本とは生産のプロセスに
投入される資本のことである。自由主義の段階では資本は労働力を
搾取することで蓄積される。帝国主義の段階になると金融資本の活用
が主流になってくる。重化学工業になると巨額な資本が必要になる。

それぞれの段階に特徴的な経済政策がある。保護主義(重商主義)
関税自由化(自由主義)、植民地の拡大(帝国主義)。
とく手に帝国主義は国家と資本が非常に強力に結合する。
帝国主義段階になると国内で儲からなくなるので、外へ進出する。
関税を強化し、ダンピング販売をする。そして自国の勢力圏を求める
ようになる。これが植民地獲得競争である。

社会主義への対抗として国家が資本に強く介入する資本主義の
あり方を国家独占資本主義という。社会主義革命を阻止するため
資本家側は労働者階級に譲歩する。賃金の引き上げ、弱者保護の
ための社会福祉政策を行う。資本家が抵抗するなら、国家が乗り
出してきて資本に譲歩を迫る。

旧自由主義と新自由主義の違いは支配する資本が違う。
旧自由主義は産業資本であるのに対して新自由主義は金融資本
である。旧自由主義は個人や個別企業であったのに対して、
新自由主義は独占資本であり、多国籍企業である。
それらはいずれもイギリス・アメリカという覇権国が存在する。

アメリカの弱体化により新・帝国主義の時代に入っている。
新・帝国主義はコストのかかる植民地は持たず、全面戦争を避ける
という特徴がある。そして新自由主義と新・帝国主義が同時進行して
いるのが現代である。資本主義が発展すると資本が過剰になり
お金はあるが投資先がないということになる。旧自由主義では
労働力不足に対して資本が過剰であることから恐慌に原因になる
が、資本の過剰は周期的な恐慌によって解消される。
帝国主義になると恐慌の周期性がなくなり、貿易や資本輸出の強化
により恐慌の必然性を解消しようとする。帝国主義では資本の過剰
は恐慌か戦争によって処理される。

資本の欲望を貫徹したものが労働力の商品化と株式資本です。
しかし、どちらもフィクションである。株式の配当は実体経済の資本
の運動からもたらされるものである。持っているだけで儲かるという
ことではない。労働力の商品化も資本でつくることはできない。
昨今の低賃金労働や過剰な資本は生存に不可欠な水や空気をも
商品化するに及んでいる。むき出しの資本主義が自らの存立基盤
を掘り崩しつつある現実がある。

商品経済の論理とは異なる人間関係を大事にすることが資本の
論理に支配されない最良の方法である。


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続けられない自分を変える本 大平信孝

人は繰り返し行うことの集大成である。
だから優秀さとは行為ではなく習慣なのである。アリストテレス

・結果につなげるには行動を続けられるかどうかが重要になる。

・100人のうち96人は続けない。

1.続けられない自分を変えられない理由

・やりたくないことなら続けない方がよい。

・自分を責めるのはやめよう。
 自分を否定するクセがついてしまうと、自分の能力や可能性を
 否定し始める。だからどうすればできるのだろうと考えればいい。

・自分にとって人生のカギになることを習慣化すること。
 習慣を味方にすれば、夢や目標が加速実現できる。

・行動習慣化のキーワードは味わいたいです。
 味わいたいから続けたくなる。行動する目的を見失わなくなる。
 最適な目標を常に立てられる。減点方式ではなく加点方式。

2.続けられる自分になるエモーショナルハビット

・未来の自分を味わうと人生が変わる。
 未来を味わうことを習慣化する。エモーショナルハビット。
 もうすでに続けられている未来の自分を先取りして味わっていく。

・続けられない3つの原因。

➀本当は続けたいと思っていない。→続けたことを見極める。

②自分には続けられないと思い込んでいる。→前提を変える。ゴールから逆算する。

➂行動するときに面倒くさい、続けるのが難しいと感じている。→簡単なことから始める。

重要なのは先に自信をつけること。

習慣化シートを作成→朝50秒シートを見て味わいたい場面をイメージ→朝10秒アクションする。

感情のゴールを設定する。

100%行動できる10秒アクション。

続けられるという前提(マインドセット)で行動を始める。

現実(現状)→どんな制約がある?→制約の中で何をやる?ではなく
本当はどうしたい?→現実(現状)→ゴールに近づくために何ができる。

3.習慣化シートのつくり方

➀まず完成形をイメージして設計図をつくる。(知的創造)

②その後、実際に工事を行う。(物的創造)

楽しく妄想し、どんな場面でどんな感情を味わいたいかを、しっかり
確認する。

➀続けたいことをリストアップ

②続けたいことに優先順位

➂最優先事項で習慣化シートを作成する

そしてリアルにイメージする。10秒アクションを起こす。

➀続けられたらこうなると思う場面を妄想

②味わいたい感情のゴールを書き出す。

➂感情のゴールをビジュアル化する。

➃感情のゴールを味わう日付を記入する。

➄味わいたくない感情を書いてみる。

⑥10秒でできるアクションを5つリストアップする。

⑦10秒でできるアクションは3つに絞る。

4.50秒で感情を味わい、10秒で行動する。

・毎朝1分間のエモーショナルハビット。

・感情×行動が続けられる自分を変えてくれる。

・10秒アクションは簡単にできる。

➀やらない理由、続かない言い訳をつぶせる。

②かならず成功する。

➂簡単にやり直しがきく。

➃自信がつく。

➄次のアクショントリガーにもなる。

5.習慣化を加速させる方法

・10秒アクション

・10秒アクションを5分アクションにする。

・アクションプランを難易度別に5つに分けてみる。

・仮決め、仮行動でよしとする。

・習慣化シートを見る回数を増やす。

・人の成功談を読む。

・とにかく最初は小さく始める。

・ものさしの目盛りを小さくして考える。

・あえてちゃんとやらない。

・いまの行動に新しい行動をくっつける。

・習慣化は一度に人つずつ行う。

・3人一緒に始め定期的に報告しあう。

・3つのプランを立てる。理想的なプランA、もしものプランB、もしものもしものプランC。

・結果ではなく行動にフォーカスする。

・喜んでくれる人に意識を向ける。

・体験を笑いに変える。

・基準をあげる。締切、ゴールライン。

・本にする。先生になるつもりで勉強する。

・緊急ではない重要なことをやる。

・続けるのが上手い人は行動を小さくするのがうまい。

・続けられる人は成長は登山と一緒と知っている。
 行動=歩数、成長=標高

・目的はゴールの感動、目標はゴールテープ。






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