FC2ブログ

急いてはいけない イビチャ・オシム

イビチャ・オシムさんが語った含蓄ある言葉をまとめたものです。

1.日本のあり方

・良かれ悪しかれ日本人は常にプレッシャーを受けている。それが
 うまく働けば、成功に至ることができる。さらに良いものが得られる
 わけで、日本人の特に優れた資質だと私は思っている。
 前に進ませる力だ。日本人は日本は全て可能だ。今、知るべきで
 あるのはその為の努力をどうやって導いていくかだ。

・日本人は自分たちのことにこだわり過ぎて少し内向的になっている
 ことだ。すべての資質を生かしきっていない。もう少し自分に自信を
 持つべきだ。自分たちの弱さを告白し、他人に答えを求める。
 そんなふうに考えること自体が弱さに正面から向き合っていない
 証拠だ。

・失望だけしか残らない結果を避けるために模倣から始め独自の道を
 見出す。そこに模倣の本当の意味がある。

・選手を選び、彼らの能力に応じたプレーを引き出しながら全体を構築
 していく。そうすれば模倣からスタートしたものが独自のアイデアを
 具現化し、自分たちのアイデンティティとなっていくだろう。

・自分一人で試みる。自分自身のアイデアでバルセロナのようなプレー
 を生み出すために適切なトレーニングをつくり出す。どうやってトレー
 ニングすればそれが可能なのか。私が思うには、それこそが監督が
 監督であるための唯一の道だ。日本人監督は自分のことより外国の
 ことに関心を払う。バルセロナが築き上げてきた時間を無視し、まるで
 それを買うことができるかのように。

・重要なのは練習を貫いている哲学である。
 選手が練習を理解してやっているのかどうか。そして監督は何を望
 んでいるのか。両者の間には常に違いがあり、それを理解すること
 がとても重要だ。選手ができることとできないことの違いを知る。

・前に進むためにすべきこと。
 メンタル面で自信を持つことができなければ、最高の存在になれない
 し、最高の舞台で輝くことはできない。

・進歩とは何か。
 常に野心的であるのはいい。しかし野心が大きすぎるのは良くない。
 病気になってしまう。全ての分野で最高である必要はない。あなた方
 はすでに進んでいるではないか。日本人は日本人でしかないことも
 自覚すべきだ。物事は別の方面からも見るべきで、そのときに日本人
 であることは決してコンプレックスにはならない。日本人には日本人の
 特質があるのだから。

・日本の病気はコンプレックスである。他人の方が自分より優れている。
 他人の方が自分たちより多く投資している。最高級といえる選手が
 何人もいる。だから彼らは自分たちより優れている。そう思い込む。
 自分自身をそのコンプレックスから解放しなければならない。

・自分たちのことをもっと考えるべきである。自分に自信を持つ。
 そうしないと常に誰かのあとを追いかけることになる。
 たとえ1歩・2歩に過ぎなくとも後ろであることに変わりはない。
 自分自身の考えを生かす。他人の考えではなく、あなた方日本人
 の考え方、アイデアである。そこから完璧にしていくことで何かに
 到達できるだろう。他に頼らない。日本独自のやり方である。

・少し先のことを常に考えておく。我々は明日があることを忘れがち
 であるが、明日は必ずやってくる。今日、数時間かけて、明日に
 なるまで議論できるが、そこにまた明日がある。

・問題は本物のアイデアを持った人間を、然るべき地位に就けて
 働かせることだ。新しいアイデアを持った人間を少しずつ進化
 していくために。決して急いてはいけない。何かに優れている人間
 はすぐに潰されてしまう。

・日本はまだまだ進化の余地がある。努力する余地がある。
 それがなければ新しい何かを見出すのは難しい。その余地がある
 以上、誰かがそれをうまく利用することを試みるべきだ。その余地を
 全く新しい何かで埋める。興味深い何かで。

2.チームのあり方

・チームを構築していくときに大事なこと。
 チームの中で誰がどの位置にいるのか。それを知ることが大事だ。
 支柱になるのは誰か。それを知ったあとに、チームの雰囲気をつくる。
 親密にコミュニケーションを取るには一緒に食事をするのが一番で
 そこでそれぞれが自分の考えを話す。議論されたことは、選手にとって
 も有効である。交わされた言葉を受け入れる。彼らもコーチと議論する
 ようになる。それがチームである。

・コミュニケーションはチーム構築における重要な要素だ。そして日本の
 ようにもともと監督と選手の間に距離がある国の方が、実はコミュニケ
 ーションは取りやすい。日本には老人と若者の間にモラルの面での
 距離がある。

・成功するか否かはいい雰囲気を作り出せるかどうかだ。雰囲気が
 よければ選手たちは率先して走るし、献身的に働く。チームとは
 そういうものだ。

・上司と部下はどうあるべきか。
 監督は常にコレクトでなければならない。選手と人間関係を築く必要
 がある。選手を理解しようとしない。話をしようとしない。またはジョーク
 のネタになったりする。それはよくないことだ。
 そして、しばしば選手が監督より優れたアイデアを持っていること認め
 なければならない。選手を尊重する。適切な距離を知る。つまりコレクト
 であること。そのために人間的な関係を築くことがとても大切である。

・コレクト=適切である。

・選手と議論するとき、監督は彼らの耳に残る言葉を与えなければならない。

・監督は選手より学ぶことがずっとたくさんある。
 選手は監督の言うことを聞いていればいい。選手にそれ以上を求めるのは
 とりわけ若手とベテランが入り混じり、クオリティにバラツキがあるチーム
 構成である場合は難しい。選手にはそれぞれ異なる役割があり、それぞれ
 自分の役割を自分の都合がいいように解釈している。

・選手との関係やコミュニケーションから学べることはたくさんある。
 選手はどうやって自分の役割を理解するのか。それがわかるだけでも
 すでに大きな進歩だ。そうして一人二人を掌握できれば、6人7人と
 理解の輪を徐々にグループへと広げていける。

・自身より優れたアイデアを持つものの存在を認める。

・リーダーに求められる資質。
 監督は人間心理の専門家であるべきだ。十分な時間をかけて、選手を
 理解しようと努める。心理的、精神的に彼らがどうであるのかを。
 もし監督が選手を嫌い、その人間を爪はじきにすれば、その人間は
 報復主義者となり、同じように嫌われている選手をつくろうとする。
 これは敵対するグループができたのと同じである。
 監督の資質とは、知性を武器に、十分説明することなのだ。

・監督は知性と知識を武器に仕事を行うべきだ。

・選手に恐れを抱かせるべきではない。求められるのは信頼関係だ。

・監督が選手を嫌った時点でチーム作りは失敗している。

・選手に興味を持つことは監督として当然のことである。
 選手から最大限を引き出す。十分な時間をかけて選手を理解しよう
 と努める。心理的、精神的に彼らがどうであるかを。
 選手は監督がそれだけ自分を気にかけていると思えば自分に自信
 を持てる。自分を得れば、プレーもよくなっていく。逆に嫌われている
 と不安を抱き始めるとあとが難しくなる。

・どんな仕事でも、集団をうまく機能させるには、正しい方向へ導ける
 リーダーが必要だし、能力ある人間、監督が必要だ。

・リーダーに求められる振る舞いについて。
 日本では、上司と部下の間で議論という名の会話がほとんど成立
 しない。そこには文化、社会に根ざした深い問題がある。
 人に変わることを求めて、自分はずっと同じままでいる。
 正しいとは何か。という問題もある。正しいと思い込むのと、現実に
 的確に行動するのとは全く別のことだ。というのも全てが正しく
 なりえるからだ。まずそこに気をつけるかどうかだ。

・成功は過去からもたらされる。

・コレクティブなグループとは
 優れてコレクティブなグループ。ノーマルに生活して、ノーマルに
 ものを考える選手たちのグループ。全員が同じ目的に向かい。
 同じ考えを共有できるグループ。個人のエゴをそこに持ち込まない
 選手たちのグループ。一人一人がチームのため働き。チームは
 そうした個人を全体の中で引き立てる。それが理想的なチームの
 あり方だ。

・ディシプリンを欠く選手に対して言うべきことは言う。
 というのも、他の選手たちも、その言葉を聞いているからだ。
 彼らもまた批判されることをときに望んでいて、そのために監督に
 歩み寄っていく。個人の力だけでできるほど簡単ではないことを
 例として示している。

・まずできることはその選手を信頼すること。



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

FC2USER934313IYM

Author:FC2USER934313IYM
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR