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考える力をつける本 畑村洋太郎

考える力の定義とは周りの状況を自分なりに分析して、進むべき方向を自分の頭で考え、自分で
決める力である。

私たちの生きている世界は日々過去に経験したことがない様々な新しい問題に直面している。
変動性、不確実性、複雑性、あいまい性である。私たちはいままで不確実であいまいな部分を
排除して効率的な運用を目指すことで発展してきました。これら性質を前提に戦略を立てて
いく必要がある。

正解のない問題に対し、そのたびに自分たちが最善と考える答えを出していくことが求められている。
そんな時代を生きていくために必要なことは、アジャイルとレジリエンスである。
アジャイルは俊敏な。とにかく行動してジタバタしながら答えを見つける。
レジリエンスは回復力、抵抗力、つまり窮地になってもへこたれないしぶとさである。

覚悟を決めて自分自身の進み方を変える必要がある。その時に必要なのがアジャイルであり
レジリエンスである。柔軟な発想が必要ですが、自分で観察して自分で考えを状況に応じて
即座につくる能力を持つことが重要である。まず目標がはっきりしなくても動いてみることです。
目標を探索するために俊敏かつ積極的に動くことが大切です。

自分の頭で考え、そのために必要な知識を積極的に獲得しにいくという能動的学習が
重要になる。

経験したことがない問題が次々と起こっているのが今の時代である。
未知の問題に対処するための解を自力で導き出す力が問われている。
そのためには、まず状況を正確に把握することが必要になる。
これには分析力が必要になる。その先に求められるのが、分析したことをベースに
問題点や課題点を明らかにして、それらの解決策を見つけることです。
未知の問題に対処するための全体計画を作る力です。

個別の問題や課題に対処しても、それで大きな問題が解決できるとは限らない。
大きな問題を解決するには、個別の問題や課題に対処する解決法を駆使しながら
全体の状況を変えていくことができる効果的な計画をつくらなければならない。
そのときに必要なのが統合力である。

1.考えるということはどういうことか

考えるとは周りの状況を自分なりに分析して、進むべき方向を自分の頭で考え
自分で決めるための力である。全体像を検討しながら最終的に実現までの道筋
までつくること。考えたことを実際に表に出すことが重要である。
具体的には企画や計画を立てたり、何らかの工夫や創造をしたりということです。

考えるという行為は、自分の頭の中のものを表に出して実行する。
仮説⇒検証を含む行為であり、うまくいかなければやり方を変えて
また実行して自分の考えをブラッシュアップしていく。

考えというものは様々な要素が結びついてある働き(機能)する構造を持ったものである。
世の中の全ての事柄や現象は、いくつかの要素が結びつく形で、ある働きをする構造を
つくり、それらがまとまる形で全体構造をつくっている。つまり、考えるとは考えをつくる
作業なのである。

考える=考えを作る作業は、まず必要な要素(タネ)を自分の中から出してみることから
始まる。これを要素の摘出もしくはタネだしという。次にそれら要素を組み合わせてある
構造をつくる。この作業を要素の構造化という。このときつくられる構造とは一つではなく
複数である。そうしてできた複数の構造をつなげて、それらを包含する全体構造をつくり
あげる。これが考えを作る作業である。

要素とは知識やデータである。重要なのは知識やデータを整理して構造化することです。
構造化できなければ単なる物知りである。新しい考えを作り出してなんぼである。

考えをつくるときは、何らかの外からのキッカケ(刺激)が必要である。
なぜなら何も刺激のないところでは頭が働き始めないからである。
刺激とは興味をもって何かを観察したり、自ら行動しているときは自然に頭が働く。
それによって何らかの課題が見つかり、頭の中で勝手に解決方法を考える。

刺激には三現が有効である。現地、現物、現人である。
目的意識をもって行動し、実際に体験しながら自分の頭で考える。

同じ事象を見ていても視点が違うと違う事実を見ていることがある。
人、モノ、カネ、時間、気(雰囲気・文化)この5つの視点を意識するといい。
また逆算の見方がある。

頭の中でシミュレーションする。仮想演習といい。シミュレーションはたくさん
行うほど観察対象のことがよく理解できるようになります。
客観的視点より主観的な視点が重要である。

人間には見たくないものは見えないという性質がある。

2.考える力をつける準備

考えを作るためには最低限の知識が必要である。最低限とは高校卒業レベルの知識である。
ある事象に出会った場合、その知識がなければその事象を全く理解することができない。

知識は広く浅くではなく、狭くて深くである。
知識というのは分野が違っても、最低限押さえておくべき基礎的知識から、より深い応用、枝葉
の知識、最新情報まで体系が似ている。ある分野を深堀して体系化した知識を身に付けるという
ことは、単純な要素と構造の知識から、複雑な構造の知識まで、様々な層の知識を身につけること
につながる。一度身につけると、違う分野でもどのように知識を吸収していけばいいのかわかるし
複雑な構造の知識を身につけやすくなる。

頭の中に知識が多ければ多いほど考えをつくる作業はスムーズにできる。
仮想の引き出しをつくって整理しておいたほうがいい。
大きく分けて仕事に関するもの、社会経済に関するもの、趣味に関するものと3つ用意するといい。

失敗は知識受入素地をつくるために行動することが大切であることを教えている。
誰でもはじめてのことは失敗します。。最初からうまくいくことはめったにない。
失敗した瞬間に知識を受け入れる素地ができる。知識は自分から取りにいくときに身につく
性質がある。

学校の勉強はパターン認識になる。パターン認識は当てはまらない事象が起こったときには
マッチングしないのでたなかなか対応できない。考えをつくる場合は、頭の中にある要素を
アウトプットしたあとで、その要素を構造化する。そのためパターン認識とは違った作業になる。
パターン認識だけでは限界がある。

人は重大な判断を短い時間で迫られたときほど、過去の成功体験に寄りかかって行動する
傾向が強まる。これがパターン認識の限界である。いくら正確な知識を頭の中に持っていても
実際に起こっている事象は必ずしもそれと同じとは限らない。
こういう場合はマニュアルだけではなく、アウトプット型の学習方法が必要になる。

私たちがある事象を見たり、聞いたりしてわかった!という感覚が得られるかどうかは
頭の中にその事象を理解するためのテンプレート(型紙)があるかどうかで決まる。
頭の中にテンプレートがあるならマッチングしながらその事象を理解することができる。
テンプレートがなければなんだかよくわからないということになる。

わかることを増やすためには、頭の中のテンプレートを増やせばいい。
学校の勉強。パターン認識の勉強法はまさしく頭の中のテンプレートを増やすための
ものである。

テンプレートをつくるということは、要素が集まって構造をつくり、さらにその構造がいくつか
集まることで全体の構造ができる。ですから考えをつくる作業と全く同じになる。
目の前の事象を見て、まずそれがどんな要素でできているか分析し、さらにその要素が
どうやって結びついてどのような構造を形作っていいるかを見る。
自分なりの新しいテンプレートを作っていく。このテンプレートを仮説という。

テンプレート(仮説)が正しいかどうかは、目の前の事象と照らし合わせたり、実際に
働きかけることによって検証する。考えを作るときには自発的な行動が重要になる。
このときの行動の動機はその事象に興味を持った。理解できないことに不満を感じた
人によって様々である。

アイデアの法則。

水平法 考えの構造が同じで違う分野に移せば違った様相になるもの

四則 足し算、引き算、掛け算、割り算

鏡像 対象の前に鏡を置く

縮小・拡大 観察対象を小さくしたり、大きくしたり。

3.考える力をつける訓練

考える力をつけるには頭の中で考えるだけでなく実際にやってみることである。

日常生活の中でちょっと工夫をする訓練は意識さえすればいつでも誰でも簡単にできる。

頭の中に浮かんだことはどんなことでも文字や絵にしてみることが大切である。
そのテーマについて思い浮かんだ時にランダムに書いていく。これらの種を包括して
表題をつけると一段高い上位概念になる。上位概念とは、ある事象に関する概念
から具体的な属性を削ぎ落として、一般化した概念のことです。
例えば年齢や性別、国籍など人についている属性を削ぎ落として40代男性や日本国籍の
女性などになる。

実見記をつける。実際に見たものを書く。見学してから一週間経ってから書く。
あれこれ見えていたものが絞られてくる。アウトプットを意識して観察する。

4.考えをつくる作業

まずタネ出しをやり、次にそのタネを括る。そしてタネの関連付けて(ラベルをつける)
括りから構造化する。こうした作業をしているうちに課題が見えてくる。

➀タネだし⇒➁括り図をつくる⇒③ラベルをつける⇒④括りを切り抜く⇒⑤思考関連図をつくる
⇒⑥課題評価⇒⑦課題設定⇒⑧思考展開図⇒⑨伝達

➁書き出したタネの関連性や共通性を見ながらグループ分けする。括り作業を行うとき重要なのは
  タネのレベルを見分けることである。仮説としてどんな構造をつくるのか考えながら行う。

③括りから構造化へ。思考関連図にまとめる。

上位概念 EX.海外でのトラブルに関連して経営者の頭に浮かんだ事柄

中位概念 EX.予想事象、対応商品企画、今後の方向、組織活動、考え方

下位概念 EX.それぞれの要素を括った構造のもの

課題が決まったら、思考展開図を使ってそれを解決するための方法を導き出す。
材料はこれまで整理した考え、それに足りないものは補う。
設定した課題を分析、分解して課題要素まで落とし込んで、それぞれの課題要素を
解決する手段を導きだす。

5.考える力を高める

考える力は仮説立証の繰り返しである。
頭の中で制約条件が変わったらどうなるか。3つの選択肢があったらどの方法を
とるのが一番良いのか、いろいろ当てはめながら繰り返します。
こだわりを捨てることがポイントになる。そうでないと使える選択しが限られる。

論理的に考えてもうまくいかないことが多い。最も有効なのは当てずっぽうでいいから
とにかく決めることである。それでしっくりいけばいいが、いかなければやり直す。
頭のなかでシミュレーションをしながら、仮説立証を繰り返すのである。

論理が必要になるのは、全体の構造をつくって以降のことになる。

論理で考えをつくることはできないが、作られた考えを論理的に説明できなければ
それはまだまだ不完全な状態です。

他人を使ってブラッシュアップ。

思考展開法は考えをつくる作業を効率よく行うものである。
それを学んだ人は全体を見る視点が養われる。

100回聞くより3回の実践。
これは頭を使ってジタバタしたことで、自分の頭の中に思考回路ができるからだ。

学習方法にはアクティブラーニング(能動学習)とパッシブラーニング(受動学習)とがある。
自分自身が積極的に行動して、そのなかで知識を体得していく学習方法である。
後者は自分自身で行動せず、よそから知識をもらってくる学習のことである。

考えの領域は広く、深く。
考える領域を意識して広くすること。視野を広げるということ。別の方向から見る。
考える領域を深くすること。細かく見るということ。

全体を見直すときには、ヒト、モノ、カネ、時間、気(文化・雰囲気)の視点で見直す。
また実際のシーンを想像することである。

6.創作作業で多くの人が躓くこと

テーマを決めるのは難しい。
テーマとは考える範囲を決めることである。
これを決めないと無制限に考えが広がることになる。

正解は無数にあるので、自分が出した答えが正しいかどうかはしっくりいくかどうか
で判断すればいい。人に説明できるかどうかを判断基準にすればいい。

大切なのは目的であって形ではない。

思考展開完成図は試行錯誤を繰り返すことでできあがった一つの最終系である。

形にこだわると、いつの間にか、形を整えることが目的化して本来の目的を
忘れてしまう。

タネだしから思考展開図づくりまで論理を使うことでかなりうまくいく。
そこから先は課題群から課題を選ぶときは思い切りが必要である。
あてずっぽうでいいから仮説をつくって取捨選択を決定する。

思考展開法では、課題を決めて解決策をいれて思考展開図の形に
まとめると、全体構造が完成する。

業務を継続的に改善するためにはPDCAサイクルを繰り返す。
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