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言志四緑 西郷隆盛を支えた101の言葉 濱田浩一郎

1.言志録

・何かを成し遂げたいと思うのなら、天に仕える心を持つことが大切である。
 (他人の評価など雑音に惑わされることなく、自分の心に宿っている、自然な、正直な心と
  向き合ってこそ、人は成長し何かを成し遂げられるということです)

・自分を高めるために必要なのは発憤の憤の一字に尽きる。
 (才能ある人はいいな、あの人は特別だからと目を背けてしまいますが、何かを成し遂げ
  られる人は、俺もあの人と肩を並べるくらい凄い人物になってやろうと発憤し、そこ意気込み
  で突っ走ります)

・高いところから物事を見れば道理が見えてきて迷うことなく決断できる。
 (自分の利益だけを追い求めるのではなく、世のため、人のためにという大きな志を持って
  生活していれば、物事の本質が見えてきて、いざ決断が必要になったときに、些細な邪念
  に惑わされなくなる)

・すべての人はもともと善人だが、気質がそれぞれ違う。気質が異なることが、教育が必要な
 理由である。そして、もともと善人だからこそ、教育の効果がある。

・自信を失うと周りから人が去っていく。人が去ればやがて何もかも失う。
(自分を見失うこと。それをなくすためには人間の本質を考え学ぶ時間を持つこと、経験を
 通じて自分の心を動きを自覚することによってゆるぎない自分が見えてくる)

・本物の人物は何者からも独立し、自信を持って行動できる。権力者に擦り寄ったり、
 付き従うような発想は持たない。

・人の心、自己には2つの面がある。一つは天から授かり善悪を正しく区別できる真己。
 もう一つは地上で手に入れた私欲に惹かれる仮己。真己が仮己にひきずられてはいけない。
 (天に恥ずかしい生き方をしていないか。それが志です)

・雲をやむを得ず、自然と集まってくるものだし、風や雨もやむを得ず自然に天から生じる。
 雷も然り。風雨や雷のように、やむにやまれず起こした行動こそ、人の心と社会を動かすのである。

・これしかないと決めて動けば、遮るものはなくなる。自分の信じる正しい道を突き進めば
 危険なことなどない。

・成人は病気知らずの人のように見える。賢い人は摂生して病気に気を付けている人に
 見える。凡人は体が弱く、すぐ病気になる人のように見える。

・何事も急ぎ過ぎては失敗する。落ち着いて時が来るのを待てば、うまくいく。

・聖人は迫りくる死に対して心安らかで、賢い人は死を天命と受け入れており、凡人は
 ただただ死を恐れる。
(死への恐怖を感じることは、同じくそれを感じている人に想いを寄せることにつながる
 ので他者への思いやりの心を育てる。また死というリミットがあるからこそ、人は懸命
 に生きることができる)

・死を受け入れた人が遺す遺訓は傾聴に値する。しかし賢人が聖人に及ばないのがこの
 教訓である。聖人は死を、昼夜が来るのと同じことと考えるから、わざわざ教訓など
 残さない。普段の言動そのものが教訓である。

・死を恐れる感情は生まれた後に生じる。つまり身体があって初めて死を恐れる感情
 がある。死を恐れないのが生まれる前の本性だから、生きていくなかで本性に返る
 べきなのである。

・歴史書が伝えるのは、表面的な情報や形跡であって、その中に隠された真相は
 伝わってこない。だから歴史を学ぶ者は表面的な情報や形跡から記録されていない
 人の心を動きを感じ取らなければならない。

・広く情報を集め、記憶することは横幅を広げる学びである。
 道理を深く掘り下げるのが奥行きをもたらす学びである。
 (情報のインプット横幅だけでなく、テーマを深く掘り下げたり実践したりしてこそ
  はじめて学びは深くなる)

・人から信用されることは難しい。いくらうまいことを言っても、人は言葉ではなく
 行動を信じるからだ。もっと言えば行動ではなく心を見ているのだ。
 (人は最終的には行動ではなく心を見ている)

・突然のトラブルにうまく対処するkとおで信用が得られ、それが積み重なる
 ことで普段から信用されるようになる。信用されているから、突然のトラブル 
 にも対処できる。

・上司と部下双方から信頼を得られればこの世にできないことは何もない。

・自分が誠実に向き合っているかどうかは、その夢を見たかどうかで判断できる。

・人を敬う気持ちを忘れなければ驕り高ぶらずに済む。それをずっと忘れずに
 いれば、自然と驕り高ぶる気持ちは消えていく。
 (人を敬う気持ちがあれば、驕り高ぶる気持ちを抑えられるし、それが習慣に
  なれば驕り高ぶる気持ちすらなくなっていく。人を見下したり、自分への称賛を求める
   妄念がいったん浮かぶとそれを払いのけるのは至難の業です)

・仕事に一生懸命になれない者は家族も大切にできない。

・民衆の正義と民衆の欲しいものを知って、正義を励まし、ものが得られる方向を示せば
 民衆は自ら進んで命を投げ出す。戦はこうなってから臨むべきである。

・人を味方にする秘訣がある。じっくりと時間をかけて物事を成功させ、その恩恵を与えて
 いくことだ。歴史に登場する悪人たちもこの秘訣を使って野望を達成した。

・慎み深いとみせかけてうまく感情を殺している人。気が優しいと見せかけて媚びへつらうのが
 目的の人。自信にあふれていると見せかけて実はひねくれた頑固者。こうした本物の皮を
 かぶった偽物を見抜かなければならない。(非常時に信用に足るかどうか日ごろ見極めなければ
ならない)

・同情の心が偏るとそれに甘えて身を滅ぼす者もいる。己の悪を恥じる心も偏ると、自ら命を絶つ者
 もいる。人に譲る心も偏ると、逃げ出して戻って来ない者もいる。善悪を判別する心も偏ると骨肉の
 争いになることがある。

2.言志後録

・私たちは死ぬまで学ぶことを止めてはいけない。孔子が学を志したのは15歳のとき。以後70歳に
 なるまで10年ごとに進化を自覚し、歳をとるのも忘れるほどだったという。

・天体は昼夜休むことなく動くものだ。君子もまた自らを叱咤して学び続けるものである。
 伝説の王たちも寝食を忘れて努力してきた。静かに瞑想するのではなく行動しつづけなければ
 ならない。

・一生懸命になっているときの人の心は、光り輝いている。
つまらない考えや遊び心など起きるはずもなく、悩みも迷いもなくなっていくものなのだ。

・何事も自ら実践してから、弟子にやらせるのが教育の基本だ。理想は何も指示しなくても
 自然と弟子が正しく動くことだ。そのためには厳しくしてから褒めたり、正しい道へ進むよう
 励ますなど、臨機応変な手法がある。

・ついつい余計なことに気を取られるのは志が定まっていないからだ。
 一つの志が立てば邪念は逃げていく。湧き出る清らかな泉に外の水が入って来られない
 のと同じである。

・善悪を判断する理性が感情によって動くことを欲という。理性と感情が通じていれば
 これは公欲だが、理性が感情に抑えられてしまうとこれは私欲である。

・人生を道路に例えれば険しいところもあり、平坦なところもある。
 水路に例えれば穏やかな流れもあり、怒涛の流れもある。
 これは避けることのできない自然の運命なのだから、人は平然と受け入れ楽しんで
 いればよいのだ。(苦しいことがあっても受け入れて楽しめばよい)

・心の役割は思うことだ。思うとは何か。それは自分の生き方について工夫を重ねる
 ことだ。工夫を重ねれば、ますます生き方について詳しくなるのだ。
 (真剣に取り組むことを行といい、詳しくなることを知という。知も行も思いの一字に通じる
  つまり知行合一である。知って実践することこそ知識として完成するということ)

・暗いところにいる者は明るいところがよく見えるが、明るいところにいる者は暗いところを
 見ることはできない。

・聖人や賢人の教えを講義するが自ら実践できない人を口先だけの聖賢という。
 私はこの言葉を聞いて恥じ入ってしまった。

・学問の学は先人の教えを現在と比較すること。問は先生や友人に質問すること。
 これが常識だが、実は学は必ず自ら実践すること。問は自らの心に問いただすこと
 だと知る人は少ない。

・己の努力や実力によって獲得したものは強いものであり、人の知恵を借りて得た
 ものは、不安定なものだ。

・君子は自分に対して満足しないが、つまらない人間は自らを偽って満足している。
 君子は努力を続けるが、つまらない人間はすぐに自暴自棄になってしまう。
 上昇するか、下降するかはここにかかっている。

・人は皆、自分の体の健康には気をつけるのに、心の健康には無関心である。
 ときどき自問すると良い。独りでいるときも、良心に恥じることをしていないか、
 いつも心安らかに日々過ごしているか。

・あらゆることに真面目に取り組み淡々と仕事をこなせば、いつの間にか成果
 があがっている。この態度を誠という。そしてそれをひけらかさないのが敬という。

・ゆったりとして世間の流れに逆らわないことが和。立場をしっかり守って
 流れに逆らうことを介といって両者のバランスが大切である。

・私たちは嘘はいけないと人情で知っているし、人を欺いて苦しませていけない
 というのは天の道理だ。誰でも知っているはずだが、この世の様子を見ると
 本当に知っているわけではないようだ。

・人は知らねばならない。知らねば行動できないからだ。そして知ったのなら、行動
 しなければならない。それを知るということである。これを知行合一という。

・学ぶうえで大切なのは自分自身で納得することである。
 それなのに世の人々は読書をするときに文字だけ追って、物事の本質を知ることが
 できない。心の目を開いて字で書かれていない書物を読みなさい。
 (常に著者や登場人物に対等の立場から質問することで、自分だったらこうする。
  こうなりたいという理想を持つことである)

・孟子は歴史の書を読むことは過去の名君や名宰相、英雄に豪傑といった人々と
 交際するのと同じだと言った。

3.言志晩録

・政治を執り行ううえで大事なのは情の一字に尽きる。人の感情の機微に従って
 人々を治める。これを王者の道、王道という。

・暗闇を恐れるな。希望という一燈を持ち、前へ進め。
 (わずかな可能性を見つけて少しずつでも前へ進む)

・よりよく生きるための倫理と道理は矛盾しない。つまり儒学において倫理を
 学んでも、実行しなければ意味がない。これはものの道理といえるからだ。

・濁った水も水に変わりない。カラ元気もまた気である。カラ元気を正気にする
 には己の私欲に打ち克てばよい。

・共通の公平な人情に基づいて政治を行えば、天下の人々でこれに服しない
 人はいない。

・人は本来、善良な心を持って生まれてくる。広く知識を身につけることでそれが
 表れる。つまり学びは新たな自分ではなく、本来の自分を掘り起こすためにある。

・陸象山は宇宙で起きることはすべて自分事と言った。引き受けたことは必ずやり遂げる。
 という立派な志を示したものである。

・独特な意見はともすれば独りよがりに聞こえる。対して平凡な意見は聞きなれている
 ので安心する。人の意見を聞くときには平凡な意見に注意することだ。
 (独自の意見はみるべきものはあるし、聞きなれた意見でも間違っているものは
  間違っている。人の言葉を聞くときいは偏見を持たず、素直な心で相対しなければ
  ならない)

・納得できるまで自分で考えるのがタテの工夫。書物を乱読するのはヨコの工夫である。
 横の工夫だけでは自分のものにならない。
(考えの乏しいことを心配することはない。物事に対する考えは、普段、無言のまま座って
 心を静めているときにすべきことである。そうすれば何かあったとき、10のうち8,9は
 やり遂げることができる)

・読書をするとき、著者の真意を読み取り、その真意で自分の心を解釈しなければならない。
 いたずらに読むだけでは読まないのと同じである。
 (ただ読むのではなく、なぜ?を問いかけながら読むのが対話型読書である。その問いから
  得た答えを踏まえて、では、自分ならどうすると自らの心に問いかける)

・弓を引くとき、十分に引き絞ってから的に当てれば無駄な矢はない。人の仕事も何よりも準備
 が肝要である。(事前の徹底した準備が自信を生み、自分本来の実力を出せるようになる)

・剣や槍の試合では臆病な者はもちろん、蛮勇を振るう者も敗れる。地の如く不動で、敵の動き
 に即座に対応できる者が勝つ。

・人は無我の境地になれば正義しか見えない。物欲を捨てれば勇気しか見えない。

・千万人が反対しようとも恐れずにゆくという境地は物欲がないから生まれる。

・全軍が団結していなければ戦争はできない。役人全体がまとまっていなければ政治は
 できない。どんなときも和の一字が大切である。

・決断の材料は正義、知恵、あるいは勇気などいろいろだが、正義と知恵の組み合わせ
 が一番良い。勇気からだけくる決断は危険である。

・人には公的な事柄でも私情が入ってしまうことや、私的な事柄でも、公の事情が入って
 しまうことがある。人のうえに立つ者はそのバランスをとらねばならない。

・一人でいるときは大勢でいるような心待ち、大勢でいるときは一人でいる心待ち。
 そのように過ごせば間違いは起こさない。

・起きていないことに対処はできないし、過去を追いかけても捕まらない。
 人間は常に今のことを考えなければならない。

・物は人が必要とするところに集まってくる。しかし事件は予期しないところに起きる。
 これはただ運命であるといえる。

・人は重々しく温厚な人を好むが、鈍重な人は好まない。人はさっぱりして正直
 な人を好むが、軽率で考えが浅い人は好まない。

4.言志耋録

・学ぶにあたってはまず志を立てるべきだ。
 むやみに見識を広げると傲慢になったり、悪用してしまう恐れがある。

・正しくあろうとする真の自分で、欲望に動かされる仮の自分に克つのは天の道理だ。

・心というのは形はないが、考えたり、悩んだりすると存在を感じる。
 しかし、それは感じているだけであって実体があるわけではない。

・人の心は何でも知っているように見えて実は何もわかっていない。

・仕事の大小にかかわらず、誠心誠意を持ってあたると、どんなことでも
 間違いなくこなすことができる。

・人の心の働きは主に情熱によるものである。情熱が先立てば、全てのことに
 失敗することはない。これは仕事でも芸術でも同じである。

・物事を始める時は終わりを考えてからにせよ。
 舵のない船に乗ってはいけない。的のない矢を放ってはいけない。






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